創業メンバーが元ペッパーストーンの幹部クラスだったAxioryとTitanFX。
共通点の多いこの2つの海外FX会社を徹底的に比較します。
タイタンFX、アキシオリー共にボーナスがないので比較対象は4つです。
- 最大レバレッジ
- スプレッド
- 信頼性
- スワップポイント
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AxioryとTitanFXの基本スペックを比較
AxioryとTitanFXの基本スペックを比較
表面的な基本スペックの比較は以下の通りです。
比較項目 | TitanFX | Axiory |
最大レバレッジ | 500倍 | 400倍 |
口座残高レバレッジ制限 | なし | ~$100000:400倍 $100001~$200000:300倍 $200001~:200倍 |
ドル円 平均スプレッド | スタンダード口座1.33pips ※1 ブレード口座 0.33pips |
スタンダード口座 1.3pips |
通貨ペア数 | 57種類 | 61種類 |
最小取引単位 | 0.01Lot(1000通貨) | 0.01Lot(1000通貨) |
強制ロスカット水準 (証拠金維持率) |
20%以下 | 20%以下 |
約定率 | 99.97% | 99.98% |
新規口座開設ボーナス | なし | なし |
入金ボーナス | なし | お年玉100%入金ボーナス (最大3万円) |
EA対応 | 可 | 可 |
金融ライセンス |
バヌアツ共和国金融当局(VFSC) |
ベリーズ国際金融サービス委員会(IFSC) |
入金方法 |
・クレジットカード |
・国内銀行送金(Curfex) ・国際銀行送金 ・クレジットカード ・STICPAY ・Bitpay |
出金方法 |
・海外銀行送金 |
・国内銀行送金(Curfex) ・国際銀行送金 ・クレジットカード ・STICPAY ・Bitpay |
※1:1Lotの取引手数料が往復で7ドル
※2:1Lotの取引手数料が往復で6ドル
Axioryの場合、取引手数料は片道(発注)だけで3ドル/1Lotなので往復(発注と決済)で合計6ドル/1Lotとなります。
たまにFXサイトで往復6pipsという表記を見かけますが、その通貨ペアごとでレートが異なるのでドル表記が正解です。
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ユーロトルコリラの場合、6pipsで計算すると707円の手数料ということになりますが、実際の手数料は650円台なので1ドル108~109円で計算すると丁度6ドルになります。
ドル円やクロス円の場合はそのまま6pips=6ドルになります。
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最大レバレッジを比較
AxioryとTitanFXの最大レバレッジを比較します。
比較項目 | TitanFX | Axiory |
最大レバレッジ | 500倍 | 400倍 |
口座残高レバレッジ制限 | なし | ~$100000:400倍 $100001~$200000:300倍 $200001~:200倍 |
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タイタンFXには口座残高のレバレッジ規制がありません。
どれだけ口座残高が増えてもレバレッジは500倍で、口座タイプでも差をつけることなく同じレバレッジを提供してくれています。
NDD方式を採用している海外FXではとても珍しいことです。
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レバレッジ400倍と500倍ではどれぐらいの違いになるのか、取引量1Lotのドル円の必要証拠金で比較してみます。
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FX会社 | レバレッジ | 必要証拠金 |
Axiory | 400倍 | 27,472円 |
TitanFX | 500倍 | 21,978円 |
TitanFXの500倍とAxiory400倍の差は5,500円程度なので、それほど大きな違いではないためトレードには影響はありません。
強いて言えば、強制ロスカットになるのがほんの少しだけ遅くなる程度です。
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トレードの原理原則として、1トレードに対して損失限度額は総資金(口座残高)の2%と言われています。
必要証拠金が減ってもロットサイズが同じ場合は損失額も同じなので5,500円ぐらいの金額ではほとんど影響はありません。
これが国内FXの25倍の必要証拠金が439,602円になってきますと、さすがにトレードに影響が出てきてしまいますが、200倍以上のレバレッジだと少し証拠金が安くなり強制ロスカットまでの時間に猶予ができる程度です。
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確認しておいた方がいいのは口座残高でのレバレッジ規制の有無です。
TitanFX | Axiory | |
制限なし | $1~100000 | 400倍 |
$100001~200000 | 300倍 | |
$200001~ | 200倍 |
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口座残高のレバレッジ規制がないTitanFXの方がレバレッジに関しては良いと思います。
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スプレッドを比較
AxioryとTitanFXのメジャー通貨の平均スプレッドでの比較は以下の通りです。
ナノスプレッド口座には650円、ブレード口座には750円が別途手数料として必要になります。
通貨ペア | Axiory | TitanFX | ||
口座タイプ | スタンダード口座 | ナノスプレッド口座 | スタンダード口座 | ブレード口座 |
USD/JPY | 1.3pips | 0.3pips | 1.33pips | 0.33pips |
EUR/JPY | 1.5pips | 0.2pips | 1.74pips | 0.74pips |
GBP/JPY | 2.0pips | 0.9pips | 2.45pips | 1.45pips |
AUD/JPY | 1.9pips | 0.9pips | 2.12pips | 1.12pips |
EUR/USD | 1.2pips | 0.2pips | 1.2pips | 0.2pips |
GBP/USD | 1.6pips | 0.4pips | 1.57pips | 0.57pips |
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スタンダード口座では全面的にAxioryのスプレッドの方が狭いです。
ナノスプレッド口座とブレード口座ではドルストレートではそれほど差はないのですが、クロス円では大きく差がついています。
ここに取引手数料を1ドル=110円、ロット数1Lotで計算した合計で比較してみます。
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通貨ペア | ナノスプレッド口座 | ブレード口座 |
USD/JPY | 960円 | 1,100円 |
EUR/JPY | 860円 | 1,510円 |
GBP/JPY | 1,560円 | 2,220円 |
AUD/JPY | 1,560円 | 1,890円 |
EUR/USD | 880円 | 990円 |
GBP/USD | 1,100円 | 1,397円 |
取引手数料ではAxioryの圧倒で、やはりクロス円では大きな差が付いている通貨ペアもあり、取引回数の多い短期トレードはスプレッドの影響はそのまま収益につながってくることになります。
スプレッドではAxioryの方が有利になります。
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信頼性で比較
海外FXでトレードするのに最も確認しておくべき項目が『信頼性』だと思っています。
信頼性を見極める重要ポイント4つで比較します。
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重要ポイント | Axiory | TitanFX |
ライセンス | ベリーズ国際金融サービス委員会 (IFSC) |
バヌアツ共和国金融当局 (VFSC) |
運営歴 | 2013年創業 | 2014年創業 |
資金管理 | 信託保全 | 完全分別管理 |
取引方式 | NDD方式 | NDD方式 |
運営歴はほぼ同じですが、資金管理に少し差が付いています。
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信託保全は万が一、Axioryが倒産したとしても保有ポジションから口座残高までのすべての資金を全額引き出す事ができるシステムになっています。
しかもThe Financial Commissionというトラブル解決の専門機関に加盟しているので、万が一Axioryとトラブルになったとしても一早く解決、もしくは特別保証基金から最大20000ドルまでの損害補填をしてくれます。
Axioryの信頼性は他の海外FXと比べて群を抜いています。
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一方、完全分別管理はFX会社の銀行口座とは違う大手銀行に別でトレーダーの資金管理する方法ですが、信託保全ではない限り「トレーダーの資金は守られます」と公式サイトに書かれていますが法的効力はないので最悪の場合口座凍結という可能がないとは言えません。
なぜ信託保全ではないのか、TitanFXのサポートに確認したところ返答は下記の通りです。
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お待たせしております。
ニュージーランド、及びバヌアツには、信託銀行の制度は、ございませんので、お客様の資産は、全額、NAB銀行(ナショナルオーストラリア銀行)にて管理しております。
オーストラリアの金融制度は、世界でも最高の評価を受けており、中でもNAB銀行は、AAランクに格付けされた銀行です。 お客様の資金は、Titan FXの経営資金とは完全に独立した別の口座にて、全額保管されています。Titan FXでは、「完全分別管理」ポリシーを採用しており、お客様からお預かりした資金は、常に顧客信託口座に現金で保管されています。
同ポリシーにより、お客様の資金が弊社の運営資金として使用されることはございません。引用元:TitanFXカスタマーサポート
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バヌアツ共和国には信託保全という制度そのものがないため仕方なく完全分別管理をしているといった感じなので、Axioryほどの信頼性はありませんが危険というレベルではないようです。
どちらかというとDD方式を採用している日本の金融庁に登録しているFX会社よりも信頼度は高いです。
インターバンク市場直結のNDD方式を採用しているだけでストップ狩りや不正なレート操作の心配をせずに安心してトレードすることができます。
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スワップポイントで比較
AxioryとTitanFXではスワップポイントに力を入れています。
ボーナスがない分、トレーダーには狭いスプレッドと高配当のスワップポイントを提供しています。
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金利の高い通貨ペアで比較してみます.
高金利国のクロス通貨なので売りスワップがプラスになっています。
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通貨ペア | Axiory | TitanFX | ||
スワップポイント | 1日の獲得額/1lot | スワップポイント | 1日の獲得額/1Lot | |
EUR/TRY | 158.8 | 2,900円 | 158.27 | 2,890円 |
GBP/TRY | _ | _ | 173.23 | 3,226円 |
USD/TRY | 121.667 | 2,207円 | 112.74 | 2,100円 |
EUR/ZAR | 251.65 | 1,823円 | 236.51 | 1,716円 |
USD/ZAR | 144.73 | 1,048円 | 131.22 | 952円 |
GBP/ZAR | 222.35 | 1,611円 | _ | _ |
AUD/ZAR | 106.33 | 770円 | _ | _ |
EUR/MXN | 342.65 | 2,002円 | _ | _ |
USD/MXN | 197 | 1,151円 | 18.51 | 108円 |
2020年2月10日現在
スワップポイントでは、TitanFXのGBP/TRYが最高値になっています。
スワップポイントは日々変動するので、一概にTitanFXの方が高いと言い切れなくてAxioryのEUR/TRYの方が高いときもあります。
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AxioryとTitanFXのスワップポイントは一進一退のせめぎ合いなので、両者引分けといった感じです。
ポンドトルコリラのスワップポイントは本当に美味しいスワップ通貨です。
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AxioryとTitanFXを徹底比較 まとめ
信頼性は間違いなくAxiory、レバレッジはTitanFX、スワップポイントでは両者互角、スプレッドもドルストレートではほぼ互角なので、甲乙つけ難いのですが信頼度で高いAxioryの方が安心感はあります。
ただ、私のおすすめはこの両方の口座を開設しておくことです。
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特に勝てないトレーダー、もしくは勝ったことのない初心者トレーダーはスワップポイントから始めた方が良いからです。
その場合、Axioryでユーロトルコリラ、TitanFXでポンドトルコリラと口座を分けてリスク分散をしながら、日々変わる高配当のスワップポイントを両方とも貰うことができます。
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もし、TitanFXだけでスワップトレードをしているとAxioryの方が高くなっているときは大きな機会損失になってしまいます。
そうならないためにも両方の口座を持っていた方が有利に資金を増やすことが出来ます。
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スワップポイントはポジションを保有しているだけで稼ぐことが出来る立派なトレード手法です。 ただ、闇雲にポジションを保有しても含み損の苦しみを味わうだけで稼ぎになかなか繋がらないのもスワップの特徴です。 私が現在使っているスワップトレード手法[…]