プロスぺクト理論

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FXトレードは8~9割はメンタルで決まると言われているのはプロスペクト理論が機能してしまうからです。

プロスペクト理論を知ることでトレーダーの取るべき行動がハッキリとするので、詳しく解説します。

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プロスペクト理論とは

プロスペクト理論とは

リスクを伴う意思決定が期待値にそのまま従って行われるのではなく、その人が置かれた状況によって左右されることを定式化しようとする理論のこと 
引用元: コトバンク

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期待値がプラスのルールの場合、そのルール通りにトレードを繰り返すだけで勝てるはずが、なぜかマイナス方向へ働いてしまう人間の行動心理のことです。

簡単に言うと「チキン利食い」です。

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例えば、コインを投げて裏表のどちらが出るか?というゲームをするとします。

  1. 表が出れば200万円もらえる、裏が出れば50万円支払う
  2. ゲームに参加しなければ、無条件で100万円が貰える。

どちらを選択しますか?

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リスクゼロで100万円が手に入るため、ほとんどの人が②を選びます。

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次は同じゲームでもプレイヤーに「200万円の借金がある」という設定にします。

  1. 表が出れば200万円もらえる、裏が出れば50万円支払う
  2. ゲームに参加しなければ、無条件で100万円が貰える。

どちらを選択しますか?

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この場合、勝てば借金が無くなる可能性のある①を選択する人が増えます。

「借金」という負い目があるとギャンブルに参加したくなる習性を人間は持ち、逆に負い目のない状態のときは「損をしたくない」という心理が働き安全策を取ろうとします。

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プロスペクト理論の身近な例

FXトレーダーの身近な例として、利益確定のときの「チキン利食い」がプロスペクト理論に見事にハマります。

『チキン利食い』の正体そのものがプロスペクト理論になります。

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チキン利食いとはエントリーしたポジションが少しでも含み益になった瞬間に決済をすることです。

利益を伸ばすことができない「腰抜け」という意味で言われています。

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エントリーしたポジションの含み益を伸ばすという賭けには出ずに、目の前の確実な利益を得ることを選択してしまうチキン利食いは、1つ目のゲームで多くの人が選択する「無条件で100万円を貰える」と回答した人と同じ心理です。

そして、ポジションが含み損になると途端に損切りせずに買値(売値)まで戻る確率に賭けようとします。

つまり借金(含み損のポジション)をなかったことにするためにギャンブルに走るわけです。

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このプロスペクト理論は普通の人の取る行動心理なので、何も知らずにトレードを始めると必ず利益はチキン、損失はガッツリという損大利小の選択をしてしまいます。

特に含み損だったポジションがプラスに転じたときの利益確定はとても速く、±0で逃げるように決済したりします。

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利確が早いということは当然利益が少なくなります。

仮に勝率70%・リスクリワード1:1のトレードの場合でもチキン利食いをしてしまうと利益が「1」未満なのに対して、キッチリと「1」のロスカットをしてしまうとトータルで必ずマイナス収支になってしまいます。

本来なら勝率70%でリスクリワード1:1のトレードは繰り返すだけで利益は積みあがっていきますが、これがFXで勝てないトレーダーのプロスペクト理論になります。

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チキン利食いを克服する方法

プロスペクト理論が機能しないようにするためにはどうすればいいのか?

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期待値がプラスになるトレードルールがあることが前提になりますが、チキン利食いを克服する方法は実はとても簡単です。

期待値については別の記事で詳しく書いてあるので、そちらを参考にしてください。

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エントリーをしたらエグジット(利確)の指値注文とロスカット(損切り)を逆指値注文をセットして相場を見ないことです。

明確な根拠がある場面でトレードをすることが原理原則の相場の世界ですから、利確するまでの値動きは一切どうでもよく、そういった余計な値動きを見てしまうことでチキン利食いをしたくなります。

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トレードで勝ちたいのでしたら、チキン利食いでは絶対に無理です。

トレードはメンタルが8~9割といわれるのは、このプロスペクト理論が人間にはあるからです。

エントリーした後、チャートを閉じてしまうというのは立派な戦略で、サラリーマントレーダーがスイングトレードで良い結果を出しやすいというのは、本業中は余計な値動きを見ることができないからです。

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プロスペクト理論 まとめ

誰でも「損はしたくない」と考えてしまいますが、トレードはそれでは勝つことができません。

常勝トレーダーを目指すのであれば、経験を積みスキルを磨き世間の常識とは違った行動をする必要があり、取るべきところではきっちりとリスクを取ります。

そのリスクの取り方を間違えないのが経験の積み重ねになります。

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まずはトレードで利益を出せるという実体験をした方が良いです。

裁量トレードで利益を出し続けるには、それ相応の経験と時間が必要なのでスワップポイントから始めることをお勧めします。

スワップトレードはトレードの勉強をする時間を確保しつつ収益を得ることができます。

詳しくはこちらの記事に書いてあるので、興味があれば読んでください。

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