FXで利益を得る方法は2つ。
為替差益を得る方法と金利差を利用したスワップポイントで利益を得る方法です。
どちらかで利益を得るという考え方ではなく、どちらでも利益を得ることができると考えた方がトレードの幅が広がってきます。
今回はスワップポイントについて詳しく掘り下げていこうと思います。
_
スワップポイントが高いと評判のAxiory公式サイトはこちら
スワップポイントとは
金利の安い国の通貨を売って、金利の高い国の通貨を買うことで金利の差額を利益として毎日受け取ることをスワップポイントトレード、またはキャリートレードと言います。
_
例えば金利の安い日本の円を売って金利の高いトルコリラを買うとその差額が毎日貰えます。
毎日貰えるスワップポイントはFX会社の裁量で自由に決めることができるという特徴があります。
スワップトレードで大きく利益を得たい場合は、より高いスワップポイントを提示しているFX口座でトレードしないと無理だと断言できます。
_
同じ通貨ペアでトレードすることになるので、リスクはどちらも同じですからリターンは大きい方がより多く稼ぐことが出来ます。
(例)
A社のEUR/TRY⇒3000円/1日
B社のEUR/TRY⇒1300円/1日
_
スワップポイントの支払い方法は2種類あり、金利差で得た利益をその日のうちに口座残高に反映するFX会社と、そのポジションを閉じた時にまとめて反映するFX会社があります。
国内FXは前者で、海外FXは後者の場合が多いので、スワップトレードを始める前に各自の口座の支払い方法を確認する必要があります。
_
スワップポイントにはポジションを保有すると逆にマイナス分を支払わないといけないケースもあるのでご注意ください。
特に金利の高い新興国が絡んだ通貨ペアはマイナススワップの方が圧倒的に高いことが多いので、間違えてしまうとスワップとスプレッドで酷いことになります。
_
スワップポイントの計算方法
スワップポイントの計算方法を検索するとスワップポイント自体や利益率を計算する方法ばかりが書かれたサイトしか出てきませんが、本当に知りたいのは1日にどれぐらいの金額が貰えるか?だと思います。
スワップポイント自体は計算しなくてもFX口座の公式サイトに載せてくれているので、そちらを確認した方が早いですし確実です。
_
Axioryの場合、トップページの「お取引商品」から「通貨ペア 価格一覧」をクリックするとスプレッドと一緒に確認することが出来ます。
_
1日にどれぐらい貰えるのか?が簡単に分かる計算式を紹介します。
スワップポイントは10ポイント=1pipsです。
_
例えば、タイタンFXのユーロトルコリラの1日のスワップポイントを「265.63」と仮定します。
それをピプスに変換すると小数点以下を端折って26.5pipsになります。
_
これを円に換算するだけなのですが、クロス円ならそのまま【pips】✖【Lot】で簡単に円計算できてしまいますが、EUR/TRYなどのクロス円以外の通貨ペアはもう少しややこしい計算になります。
_
ユーロトルコリラで計算する場合には下記の情報が必要になります。
- スワップポイント:265.63(仮)
- 取引最小単位:0.0001
- 取引量:Lot(ロット数)
- TRY/JPY:トルコリラの円レート 18.624(仮)
_
まずはスワップポイントをpipsに変換⇒26.5pips
次に変換したpipsを取引最小単位に揃える⇒0.00265
取引量は1Lot(10万通貨)とします。
_
【変換したスワップポイント】✖【1Lot】✖【トルコリラの円レート】
0.00265✖100,000✖18.624=4935.36円
_
海外のFX業者はトルコ円を取り扱っているところが少ないので、今回はアキシオリーのトルコリラ円レートを使いましたが、国内FX会社の円レートを利用するのも良いと思います。
_
円レートは円計算したい通貨ペアの右側の通貨のクロス円を利用します。
例えば、EUR/GBPのスワップポイントを円換算する場合はGBP/JPYの円レートで計算します。
EUR/USDならドル円(USD/JPY)、AUD/NZDならニュージーランド円(NZD/JPY)。
今回の例えのEUR/TRYの場合は右側のTRY/JPYのレートを使って計算しています。
_
最小取引単位に変換するときによく間違えるので気を付けてください。

この場合の最小取引単位は1.10354の「5」になります。
小さく表示されている「4」は0.1pipsになるので最小取引単位ではありません。
_
スワップポイントが付与される時間
スワップポイントが付与される時間は冬の場合(11月始め~3月末ごろ)は午前6:55、夏の場合(3月末ごろ~11月始め)は午前5:55のメンテナンスの時間帯です。
メンテナンス前にポジションを持った状態でこの時間帯を過ぎるとスワップポイントが付与されますが、口座によっては残高に反映される会社もあれば、有効証拠金に付与される会社もあります。
_
土日の分は水曜日分と一緒に3日分のスワップポイントが木曜日の朝にまとめて付与されます。
こうして書くと、頭の切れる人は木曜日の朝の付与されるタイミングだけポジションを保有して、付与された時点で手放せば3日分のスワップポイントが為替リスクなしで手に入るのでは?と考えてしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。
_
スプレッドの存在を忘れていませんか?
_
午前6~7時といえば、ニューヨークタイムも終わり、相場参加者がほとんどいなくなる時間帯です。
変動スプレッドの海外FXでは、とんでもない幅のスプレッドになることがほとんどなので、付与されるスワップポイントと同額か、もしくはマイナスになります。
_
国内FXの固定スプレッドでなら出来るのでは?と思うかもしれませんが、そもそも国内FXのスワップポイントはショボいので、1万通貨や10万通貨ぐらいでは大した金額になりません。
それではポジションサイズを大きくすれば?と思うかもしれませんが、国内FXの固定スプレッドはあくまでも原則固定と謳っているので、注文の少ない時間帯に大量の注文が入ればさすがにスプレッドは開いてしまいます。
_
スワップポイントは単発で稼げるようなものではありません。
長期的に保有して、初めて威力を発揮するのがスワップポイントなので小手先のロジックに頼るようなことは止めておいた方が良いと思います。
_
スワップポイントだけで生活できるのか?
スワップポイントが毎日口座残高に反映されるFX会社だと不可能ではないと思います。
ただ、相当な資金が必要なのは間違いありません。
_
為替リスクを考えると貯まったスワップポイントは引き出さずに複利で回すか余剰証拠金として口座に置いておいた方が無難だと思います。
保有ポジションが変動で含み損になった場合、その含み損に耐える資金体力がなければ即強制ロスカットになり元本までなくなってしまいます。
_
スワップポイントだけで生活するには、1日に最低でも10,000円✖30日で30万円は必要だと思います。
※1か月30万円✖12か月=年収360万円にかかる税金の20%を考慮して最低1万円/1日で計算しています。
_
1日に10,000円のスワップポイントを獲得しようと思うと、最も高いスワップのポンドトルコリラが3,000~4,000円/1日なので最低でも3Lotのポジションサイズを保有する必要があります。
その場合、マイナス側に振れると何千円単位で含み損が増えていくことになるので、余程の資金体力がないと精神的に滅入ると思います。
_
ただ、不可能ではないチャレンジなので試してみる価値はあると思いますが、あくまでも余剰資金でというルールは守った方が良いと思います。
_
スワップポイントはポジションを保有しているだけで稼ぐことが出来る立派なトレード手法です。 ただ、闇雲にポジションを保有しても含み損の苦しみを味わうだけで稼ぎになかなか繋がらないのもスワップの特徴です。 私が現在使っているスワップトレード手法[…]
_
スワップポイント トルコリラの比較一覧
現在ではトルコの政策金利が一番高いので、トルコリラで国内外のFX会社のスワップポイントを比較したいと思います。
_
海外FXからはAxiory、TitanFX、XMTradingの3社。
国内FXからはGMOクリック証券、楽天証券、SBI証券、ヒロセ通商の4社。
合計7社でトルコリラのスワップポイントを比較してみました。
_
FX会社 | 通貨ペア | スワップポイント | 1日の獲得金額/1Lot |
Axiory | EUR/TRY | (売り)174ポイント | 3,150円 |
TitanFX | GBP/TRY | (売り)168ポイント | 3,040円 |
XMTrading | EUR/TRY | (売り)109ポイント | 1,980円 |
GMO FXネオ | TRY/JPY | (買い)116ポイント | 1,160円 |
楽天FX | TRY/JPY | (買い)20ポイント | 200円 |
SBI FXトレード | TRY/JPY | (買い)35ポイント | 350円 |
ヒロセ通商 | EUR/TRY | (売り)70ポイント | 1,270円 |
2020年1月8日現在
_
海外FXのスワップポイントの方がダントツで高いです、特にAxioryとTitanFXが!
国内FXではヒロセ通商がユーロクロスを取り扱っているので頑張っていますが、それでも海外勢には敵いません。
楽天FX、SBI FXトレードは問題外です、コツコツ稼ぐにも程があるといった感じでしょうか。
_
スワップポイントで利益を得るには国内FXよりも海外FXを強くおすすめします。
比較した結果を見れば一目瞭然ですが、海外FXでトレードするのが不安だと思う方もいてて当然だと思います。
そういう人に向けて海外FXの信頼性について記事を書いていますので、そちらを読んでから検討してみてください。
スワップトレードは提供されるスワップポイントで得る利益が決まってきます。
スワップポイントでより多くの利益を得るためには海外FX口座を無視することはできませんよ。
_
SBIのスワップポイント
SBI証券はトルコリラとメキシコペソそして南アフリカランドのクロス円の通貨ぺアを推しています。
_
「各通貨ペアのスワップポイント(1取引単位あたり)」と説明書きがされているのですが、この表の下に小さな文字で
『1取引単位は、南アランド円・メキシコペソ円の場合10万通貨、トルコリラ円・米ドル円の場合1万通貨となります。』
_
SBI FXトレードでスワップトレードをしようと考えている方はご注意ください。
南アフリカランド円とメキシコペソ円の通貨ペアは10万通貨のポジションサイズで100~110円/1日になります。
他のドル円やトルコ円と同じ取引量の1万通貨でスワップポイントを計算すると1日に10~11円になります。
_
ランドとペソの円レートが安いからこういった形を取っているのだと思いますが、これは勘違いしてしまいます。
てっきり、私はドル円やトルコリラ円と同じ1万通貨での取引だと思いましたから。
小さくても明記しているので悪質とまでは言いませんが、非常に紛らわしいです。
_
私が推す海外FX会社では、こういった紛らわしい書き方をすることは一切ありません。
こういうところでFX会社としての信頼性を確かめることが出来ます。
何も知らなければ、こういった書き方が紛らわしいことだと気づかずに口座開設していることが少し怖いように思います。
大切な資金を預けるFX口座なので、確かな情報で間違いのない選択をしてください。
_
スワップポイントとは まとめ
スワップポイントは日ごろ会社勤めで時間のないリーマントレーダーやトレードを勉強中のFX初心者、イマイチ勝つことができないトレーダーにおすすめです。
裁量トレードは相場管理にある程度まとまった時間が必要ですが、保有しているだけで利益になるスワップポイントはスキマ時間に逆指値で注文するだけで後は待つだけです。
_
但し、闇雲にポジションを保有すると含み損の苦しみを味わい強制ロスカットの餌食になるだけなので、スワップトレードの正しい方法を紹介していますので実践してみては如何でしょうか。
現在、私の使っているスワップトレード手法を記事にまとめてみたので、参考までにご覧ください。
_
スワップポイントはポジションを保有しているだけで稼ぐことが出来る立派なトレード手法です。 ただ、闇雲にポジションを保有しても含み損の苦しみを味わうだけで稼ぎになかなか繋がらないのもスワップの特徴です。 私が現在使っているスワップトレード手法[…]